採用に関するよくある質問と回答
宗像地区消防本部は現在、組織の変革期を迎えており、若手職員の意見や提案が反映されやすい環境が整いつつあります。
小規模な組織であるからこそ、現場の声が届きやすく、自分たちの手で組織をより良く変えていくことができる点が大きな魅力です。
一人ひとりの行動や意識が組織全体に与える影響も大きく、やりがいや成長を実感しやすい職場です。
宗像地区消防本部では現在、いくつかの重要な課題に取り組んでいます。
その一つが、組織内における人材育成や教育体制の強化です。次代を担う職員を計画的に育てていくことが、今後の消防力の維持・向上に不可欠だと考えています。
また、地震・風水害・火災など多様化する災害に備え、防災力のさらなる向上も重要な課題です。あわせて、地域住民の防災意識を高めるための広報・啓発活動にも力を入れています。
これらの課題に真摯に向き合い、地域に信頼される消防を目指して日々取り組んでいます。
宗像地区消防本部では、新たな組織づくりの一環として「宗像消防フィロソフィ」を策定しました。
このフィロソフィは、今後の宗像地区消防本部がどのような価値観や考え方を基盤に消防行政を推進していくのかを明確に示す指針です。
全職員がこのフィロソフィに基づき、共通の方向性と理念を持って行動することで、職員一人ひとりが誇りを持って働ける環境を整え、地域社会の進歩・発展に貢献できる組織を目指しています。
「宗像消防フィロソフィ」ページへ
宗像地区消防本部では、毎年4月と10月の年2回、人事異動を行っています。
職員は年に1回、自己申告書を提出し、自身の希望する配属先や職種を記入することができます。
提出された自己申告書の内容をもとに、各職員の希望や適性、また組織全体のバランスなどを考慮しながら、配属先を決定しています。
宗像地区消防本部では、地域住民の皆さまと積極的に交流を図ることを大切にしています。
具体的には、救急講習を通じて命の大切さや応急手当の方法を伝える活動に力を入れています。
また、防災講習では地域の方々に対し、防災意識を高める指導を行っています。
地域住民の皆さまと対話を重ねることで、信頼関係を築き、安全・安心なまちづくりに貢献しています。
宗像地区消防本部では、令和7年4月1日現在、4名の女性職員が消防吏員として勤務しています。
内訳は、毎日勤務(8:30~17:00)として救急課に1名(救急救命士)、予防課に1名、24時間勤務(8:30~翌8:30)では救急専任隊に1名、消防隊と救急隊を兼務する隊に1名(救急救命士)が所属しています。
今後も、性別に関係なく活躍できる職場環境の整備に取り組んでいます。
現在、女性職員用の施設は宗像消防署にのみ整備されているため、勤務先は本部での毎日勤務または宗像消防署での24時間勤務(現場勤務)となっています。
しかし、令和7年度中に福津消防署が新庁舎へ移転し、女性施設も整備されています。これにより、福津消防署でも女性職員の勤務が可能となります。
今後も、女性職員が安心して働けるよう、施設整備を段階的に進めていく方針です。
宗像地区消防本部では、地元出身者に限らず、さまざまな地域から職員が採用されています。県外出身の職員も在籍しており、出身地に関わらず活躍できる環境となっています。
消防職員は、災害発生時に迅速な対応が求められることから、原則として宗像地区消防本部の管内に居住することとしています。ただし、やむを得ない事情がある場合には、「管外居住承認願」を提出し、消防長の承認を受けることで管外居住も可能です。
実際には、結婚や親族の介護などの事情により、全職員のうち約1割が管外に居住しています。
令和7年4月1日現在、宗像地区消防本部の職員数は146名で、そのうち34名が運用救命士(救急救命士の資格を有し、現場で勤務している職員)として救急業務に従事しています。
救急現場の最前線で、専門的な知識と技術を活かしながら、多くの救急救命士が活躍しています。
消防職員として採用された後、救急隊員として5年または2,000時間の実務経験を積んだうえで、救急救命士を希望する職員の中から選抜された者が、救急救命士養成研修所に入校しています。
研修所では、宗像地区消防本部から給与を受け取りながら、約半年間の研修を受け、その後に国家試験を受験します。試験に合格すると、救急救命士の資格を取得することができます。
救急救命士の資格を持っているからといって、必ずしも救急隊に配属されるわけではありません。救急救命士であっても、救助隊や消防隊など、さまざまな業務に従事することが可能です。
現在、福岡都市圏の6つの消防本部における119番通報の受付は、福岡市消防局本部内に設置された「福岡都市圏消防共同指令センター」で一元的に行われています。
そのため、宗像地区消防本部では119番通報の受付や指令業務に従事することはできません。
救助隊になるために特別な試験は設けられていません。
救助隊を希望する職員は、配属希望を提出しながら、日頃から体力の強化やロープ結索などの必要な技術の習得・向上に取り組んでいます。
これらの努力が評価され、適性などを踏まえて救助隊への配属が決まります。
資格の内容にもよりますが、休日などを利用して自主的に資格を取得することは可能です。
また、業務に必要な資格については公費での取得が認められており、例えば消防車両を運転するための中型自動車免許などが該当します。
消防業務に関連する資格としては、中型自動車免許をはじめ、潜水士資格、救急救命士資格、危険物取扱者免許、消防設備士資格などがあります。
これらの資格を事前に取得しておくことで業務に役立つ場面はありますが、採用後に取得することも十分に可能です。
宗像地区消防本部から最も近い試験会場は「イオンモール福津」となります。
そのほかの試験会場については、受験申込時に選択可能です。詳しくは下記のURLからご確認ください。
https://cbt-s.com/examinee/testcenter/?type=cbt
令和7年度の採用人数は、8人程度を予定しています。
なお、昨年度(令和6年度)は受験者40名に対して7名を採用しましたが、昨年度の採用試験は現在のテストセンター方式ではなく、統一試験方式で実施していました。
最終学歴が高校卒業でも大学卒業でも、第一次試験の基礎能力検査はすべて高等学校卒業程度の内容となっています。
そのため、学歴に関わらず同じレベルの試験を受験することになります。
第一次試験の基礎能力検査として、新たに「SCOA総合適性検査」を採用しています。
この検査では、「言語」「数理」「論理」といった素質的な能力だけでなく、「一般常識」や「基礎英語」など、学習を通じて身につけた能力まで幅広く測定しています。
一次試験の合格者数はあらかじめ決まっているわけではありません。受験者の成績や総合評価に基づいて、合格者数を決定しています。
二次試験は令和7年10月下旬に実施を予定しており、一次試験の合格者数にもよりますが、現時点では3日間程度の日程を設ける予定です。
受験者の皆さんには、その中から本部が指定した日程・時間にお越しいただく形となります。
二次試験当日は、受験者によって試験の実施順が異なります。
例えば、他の受験者が面接を行っている間に、体力試験や小論文を実施していただくことがあり、順番は前後します。
試験全体をスムーズに進行するため、当日の案内に従ってご対応いただく形となります。
体力試験については、合格のための明確な回数や基準は設けていません。シャトルランや懸垂についても同様に、基準回数や上限はありません。
体力試験はあくまで一つのアピールポイントと捉えていただき、体力に自信がない方でも、面接やグループワークを通じて消防への熱意や人間性をしっかりアピールしていただければ、十分に合格の可能性があります。
グループワークに特別な対策は必要ありません。
普段の自分らしさを大切にし、リラックスして臨んでください。
グループワークは、アイスブレイクの場として設定されており、面接で自分自身をしっかり伝えるための準備として活用してください。
面接で最も大切なのは、自分自身の想いや考えを自分の言葉でしっかりと伝えることです。
「消防士になりたい」という気持ちだけでなく、「消防士になってどのようなことがしたいのか」「どのように地域に貢献したいのか」といった具体的なビジョンを持ち、消防への熱意を表現することが重要です。
宗像地区消防本部が求める人物像は、「消防の仕事を愛し、誠実に陰日向なく一貫した信念のもと、消防の使命を果たすため果敢に行動できる人材」です。
地域住民の安全・安心を守るため、責任感と情熱を持ち、仲間と協力しながら行動できる方を歓迎しています。
© 2010 宗像地区消防本部 ALL Rights Reserved